Electigmaについて

金星の火山はまだ活動しているかもしれない。

太陽系の中で太陽から2番目に近い惑星である金星はしばしば地球と双子とみなされることがあります。それは金星が地球と大きさ、重力、平均密度が太陽系内で一番似ているからです。(地表の温度は460℃ほどですが)

そんな金星が何故地球と似ているのか。2つの惑星の類似点のヒントが新たに見つかりました。

USRAの月惑星研究所率いる新しい研究は金星でまだ火山が活動している証拠を発見しました。現在、地球を除く太陽系で唯一火山が活動している惑星となります。
credit:NASA

金星探査機ビーナス・エクスプレスの観測により金星は数百年~250万年前まで火山活動が起こっていたことが知られていました。しかし金星の特殊な環境のなかで溶岩がどれくらいの速度で冷やされるのかがわからなかったためこれらの性格な年代は不明なままでした。

研究のためフィルベルト博士とその同僚は実験室で金星特有の環境(90気圧の圧力{水深900m相当}と、ほとんどが二酸化炭素で構成されている高密度の金星の大気)と溶岩がどのように相互作用するかについてのシミュレーションして溶岩流が時間とともにどのようにして変化するのか調査しました。

その結果、かんらん石(玄武岩に豊富)が金星のような大気と急速に反応し、数週間以内 に磁鉄鉱と赤鉄鉱(2つの酸化鉄鉱物)で覆われることを示しました

このことから研究チームは金星で観測された溶岩流は非常に若いと結論づけ、金星では現在でも火山が活動している可能性が高いことが示唆されました。

「金星が今日活発に活動しているなら、惑星の内部をより良く理解するために訪れるのに最適な場所になります」と研究の主執筆者であり、USRAの研究者であるジャスティン・フィリベルト博士は述べます。

「たとえば、惑星がどのように冷たくなり、なぜ地球と金星に活発な火山活動があるのか​​を調べることができますが、火星にはありません。将来のミッションでは、これらのフローと表面の変化を確認し、その活動の具体的な証拠を提供できるはずです。」

この研究結果を証明するのはかんたんなことではありません。金星には高度45Km~70Kmに硫酸の雲が存在し、雲最上部には時速350Kmで風が吹くなど地表の観測は困難を極めます。そのため赤外線を用いて温度を観測しなくてはならないのですが現在、金星を周回しているあかつき宇宙船の観測器具は沈黙してしまっています。

金星が何故地球と似ているのかを解明するにはまだまだ時間がかかりそうです。

参照:science alert