砂糖が私たちの脳に与えている影響

人間は砂糖が大好きです。他の動物達よりも味蕾の数が多く、味を感じやすい私達ですが食事に含まれる砂糖の量が多すぎると2型糖尿病、体重増加、肥満、虫歯になる危険性があります。

しかしキャンディーやクッキー、コーラにメロンソーダ、アイスクリームやケーキなど飲食すべきではないとわかっているにも関わらず、しばしば抵抗するのが難しいときもあるでしょう。

まるで私達の脳がこれらを欲しがるように設計されているかのようです。

私達の脳は砂糖で動いています。(正確にはグルコースですが)グルコースは脳細胞(ニューロン)を含む私達の体を構成する細胞の燃料となっています。

進化の過程で私達の祖先は砂糖が優れた燃料であることに気づいたのでしょう。私達は甘い食べ物が特に楽しみであるように進化しました。不快で苦くて酸っぱい味の食べ物は、未熟、有毒または腐敗し、病気を引き起こす可能性があることも学びました。

甘い食べ物を食べると脳からドーパミンが放出されます。この報酬により行動が強化され、これらのアクションを再度実行する可能性が高くなります。

砂糖を食べることによるドーパミンの「ヒット」は、これらの食品をより優先的に見つけるための迅速な学習を促進します。

現在、私達の身の回りにはエネルギーの富んだ甘い食べ物が豊富にあります。もう野山を探し回る必要もありません。しかし残念なことに私達の脳は祖先に似ており、砂糖が大好きです。

私達の脳は砂糖を欲しがります。多くの人は体を動かす、動かさないに関係なく、ストレス、空腹、またはコーヒーショップのショウウィンドウでケーキを見た時などに食べ物に対する欲求を覚えます。

この欲求を抑えるには抑制性ニューロンと呼ばれる「行動を制御する神経」が重要となります。抑制性ニューロンは脳のブレーキの役割を果たし、γーアミノ酪酸を放出して行動を制御します。

しかしマウスを用いた実験によると高糖質食を取りすぎると抑制性ニューロンが変化することがわっており砂糖を与えられたマウスは行動を制御し、決定を下すことができませんでした。

最近の研究では空腹を感じている時に最近食べた高カロリーのスナックをどれだけ食べたいかといった調査が行われ、その結果高カロリーな食事を定期的に取り続けていた人たちはお腹が空いていないときでも食べ物に対する欲求があることがわかりました。

高糖質食品を定期的に食べると渇望が増幅し、これらの食品をますます欲しくするという悪循環が生まれることを示唆しています。

さらに砂糖は記憶形成を阻害する恐れがあります。高糖質の影響を脳の一部に「海馬」が挙げられます。研究では高糖質の食事をしたマウスは以前に特定の場所で以前に物体を見たことがあったかどうかを思い出すことができなかったことが示されています。

では砂糖の驚異から脳を守るにはどうしたらいいでしょう。

世界保健機関は、追加された糖の摂取量を1日のカロリー摂取量の5パーセント、つまり25グラム(小さじ6杯)に制限するよう促しています。

しかしカナダの成人男性が1日に85グラム(ティースプーン20杯分)の砂糖を消費していることを見るとそう簡単なことではないのかもしれません。

多くの物事で最初の一歩は困難ですが慣れてしまえばそう難しいことでもないのかもしれません。

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