毎月500$を市民に与え続けた結果、様々な効果があることが判明

「自由に使える金が毎月500$(5万4000円)手に入ったならばどうなるのか」といった実験がアメリカ、カリフォルニア州、ストックトンで家族100人を対象に行われました。

この実験の開始前、「このような政府や町が市民に現金を普遍的に支給すると人々は働かなくなる」と予想されていましたがその結果は驚くべきものでした。

このプロジェクトの最大の特徴は現金を使用するのに制限がないことにあります。これは「貧しい人々は金持ちよりも生活に必要なものを知っている」といった一種の賭けが根底にあります。

市民の500$の使用用途は多岐にわたるものでした。食べ物を買う人、生活の質を上げる人、残業を減らして家族といる時間を作る人、500$で浮いた分を貯蓄に回す人などがいました。

ある母親は娘の誕生日プレゼントとして娘の靴を買うことができただけでなく、買うかどうかと言った心労から開放されたといいます。彼女は靴を買えたことよりも子供に母親としてなにかできることに喜びを感じたと話しています。

被験者の一人であるトーマスは安定した収入を手にしたことで上の段階へ行くことを決意し、そのための準備や調査に時間を費やすようになりました。彼のような有望な人材を救うことはこの実験の意義と言えます。

毎月の500$は彼らの月収の30%に相当します。この実験をとうして被験者たちが手に入れたものは「時間」であることが調査の結果わかりました。500$は彼らが抱えている問題を根底から覆すことはありませんが問題解決の大きな手助けとなることがこの実験で示されました。

しかしすべてのアメリカ国民に毎月500$、年間で10000$配るには3兆$必要とされており、すべての人が生活改善に使うわけではなく、薬物などに使用され危険性もあるためこの型破りのような案には反対意見も多数上がっています。

参照:https://www.nytimes.com/2018/05/30/business/stockton-basic-income.html

ストックトン経済エンパワーメントデモンストレーション:https://www.stocktondemonstration.org/