科学者がプラスチックに光を当てることで化学物質に分解することに成功

2019年12月11日、科学者たちは世界中で廃棄物削減に苦闘している中、人口太陽光を用いてプラスチックを分解する方法を見つけたと発表しました。

現在、世界中で大量のプラスチック廃棄物をどう処分するかについての問題が議論されており、特にアジア諸国では対策が遅れていると国際社会から批判を浴びている。

そんな中シンガポールの科学者たちは環境に優しく、安価な触媒を用いてプラスチックを「ギ酸」に分解することができたと発表した。生成されたギ酸は発電所のエネルギーとして利用されるという。

シンガポールの研究チームによる室内での実験ではプラスチックと触媒を混合した溶液を作り、この溶液に人工太陽光を照射して化学反応を発生させることができた。プラスチックは6日間でギ酸へと分解された。研究チームは将来的にこのプロセスを本物の太陽の光で再現することを望んでいる。

2年間に渡り研究チームを率いた南洋理工大学(NTU)のスー・ハンセン氏は「この研究は海洋汚染を引き起こしているプラスチック廃棄物を有用な化学物質に帰ることが可能にする」と述べている。

「これをカーボンニュートラル(排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素の量が同じ状態)の完全再生プロセスにしたいと考えている。」

プラスチックを再利用するには通常、化石燃料を用いてプラスチックを溶解する必要がある。しかし化石燃料は大量の温室効果ガスを発生させる。

しかし今の所「ギ酸」に分解できたプラスチックの量はごく僅かであり、スー氏も大規模なプロセスの運用には課題が残ることを認めている。

研究をさらに発展させるには多くの人材と資金が必要です。これまでのところ分解できたのは純粋なプラスチックだけでありプラスチックごみを用いた実験は行われていません。

参照:https://www.sciencealert.com/scientists-have-found-a-way-to-break-plastic-down-into-useful-chemicals-using-sunlight?perpetual=yes&limitstart=1