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C. elegansは色を感知できることが判明

線虫と呼ばれる小さい虫には目がありませんが、それでも嫌いな色を判別することはできるようです。

イェール大学とマサチューセッツ工科大学の研究グループは3月5日、学術雑誌『Science』に発表した論文の中で、線虫の1種であるC. elegansが青緑色を感知して有毒なバクテリアを食べないようにしていることが明らかにしました

驚くべきことに、線虫は目、色覚、光受容体を一切持たない完全な盲目なのです。

一体、どのようにして色を知覚しているのでしょうか?

研究報告:Science | C. elegans discriminates colors to guide foraging | Michael N. Nitabach.et.al

reference : Yale University

via : the-scientist / inverse

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線虫とは

シノラブディティス・エレガンス(C. elegans)は体長1mm~数mmほどの非寄生性の線虫の1種であり、地球上で最も研究されている生物の一つです。

最初に全ゲノム配列が決定された多細胞生物でもあります。

そんな線虫ですが、病原性細菌である緑膿菌を苦手としており、土壌などで微生物を探している際に遭遇すると忌避行動をとることが知られています。

ほとんどの研究者は、この行動はにおいなどの化学物質を感知していると考えていましたが、イェール大学に勤務していたティポン・ゴッシュ氏は別の仮説を立てていました。

それは、線虫はピオシアニンという緑青色の色素毒素による刺激に関連しており、彼らには何らかの形で色を感じ取る能力がある、という衝撃的なものでした。

ゴッシュ氏は関連する研究を調べて仮説を信じるに至ったようで、線虫の住む環境がこれまで考えられていたよりも明るい可能性があることも理由の一つに挙げています。

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線虫は光の波長を感知している

答えを見つけるのは簡単ではありませんでした。

はじめ、研究者は緑膿菌の有害な毒素を同色の無害のものに置き換えたり、毒素を無色に変えてみたりした場合、どのような反応を見せるのかをテストしました。

しかし、予想に反して線虫はどちらも嫌うことはなく、再現できるのは両方の条件がそろった場ときのみでした。

ゴッシュ氏は困惑しましたが、その後の実験で青い光で照らした有毒で無色のバクテリアを線虫が忌避することを発見。

最終的に、青色とベージュ色の光の比率を変えることで線虫の行動を操作できることが判明しました。ベージュ色は野生環境の光を再現したもので、これにより線虫は波長の比率を比較し、異なる色を区別することで生存に役立てているとグループは結論づけました。

「この結果から、ミミズはピオシアニンの毒性と色の両方を評価して、食べ物を避けるかどうかを決めていることがわかりました。」と、ゴッシュ氏は語っています。

「この結果は、線虫が環境内の光の色に敏感であることを示しています。」