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愛猫の狩猟本能をコントロールするにはどうすればいいのか?

約1万年前に家畜化され、人間と共に歩んできたネコは、野生時代から狩りを行ってきた生粋のハンターであり、生まれつき狩猟本能が備わっています。

その本能は今でも残っており、最近では放し飼いされている個体が鳥やリスなどの野生個体に深刻な被害を与えていることが指摘され、生態系の驚異となっています。

しかし、新たに提案された戦略は、愛猫のストレスを与えることなく狩猟本能を抑えるのに役立つかも知れません。

2月11日にCurrent Biologyに掲載された論文の中でエサをタンパク質がたっぷり含まれたものに変えたり、遊ぶ時間を増やしたりすることで野生生物の被害を有意に抑えられることが報告されました

研究報告:Current Biology/Provision of High Meat Content Food and Object Play Reduce Predation of Wild Animals by Domestic Cats Felis catus/Robbie McDonald.et.al

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狩猟本能を満たす遊びを グルメを唸らせる食事を

文明の発展とともに世界中に広がったネコですが、そのすべてが人とともに暮らしているわけではありません。

なんらかの理由で野生化し、自分でエサを捕獲するようになった個体は、鳥類や小型哺乳類をはじめとする多くの生物に被害を与え、希少種の絶滅を加速させます。

また、野生の個体は病原体を広範囲に媒介する危険性があることから、早急な対策が必要とされています。

論文の筆頭著者であるロビー・マクドナルド氏は、最も効果的な策として「ネコを室内で飼う」ことを上げていますが、一方で「飼い主の中にはそれを良しとしない人もいる」ともしており、効果的な戦略を模索しています。

そこで、今回の研究では、イングランド南西部の219世帯・355匹のネコを対象として12週間の実験を行いました。

対象となったネコは、「A.ベルが付いたカラーを装着」、「B.動物性タンパク質を多く含んだエサの提供」、「C.既存の乾燥食品を提供」、「D.Birdsbesafe(鳥が避ける色のカラー)を装着」、「E.1日5~10分おもちゃで遊ぶ」、「F.何もしない」の6グループに分けられ、野生生物の捕獲数を記録しました。

実験の結果、動物性タンパク質を多く含んだエサを食べたグループが捕獲した野生生物の数が36%減少したことが報告されました

また、より多くの遊びを提供されたグループで25%、Birdsbesafeを装着したグループで42%(鳥類限定)の減少が確認されたとのこと

本研究は、飼い猫による捕食を抑制するには、飼い主の行動を変えることが重要であることを明らかにしました。研究者たちは、「特定の微量栄養素を添加することで肉をあまり食べなくても猫の捕食を減らすことができるのかや、遊びの種類によって効果が異なるかどうかも調べていきたい」と語っており、今後の研究に意欲を見せています。

reference:psychnewsdaily