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絶対音感は関係ない?長い間音楽と触れ合ってきた脳は「高度なネットワーク」を持っていることが判明

リラックス効果をはじめ、音楽は脳に良い影響を与えてくれます。

「たとえ10代に音楽の道を諦めたとしても、早い段階で音楽能力を高めておくことは生涯に渡って有益なものとなる」と神経学者は考えています。音楽トレーニングは、高い言語記憶能力、第二言語の正確な発音、よりよい読解力を培うのに役立ちます。

最新の研究は、脳が音楽を好む戦術を採用していることを裏付けるさらなる証拠を提供してくれました。

Journal of Neuroscienceに掲載された論文は若い頃から楽器に触れている人はそうでない人と比較して、構造的にも機能的にも強いつながりを持つ「超接続」脳を持っていることが判明しました。

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音楽に触れている期間が長いほどネットワークが発達する

音楽が脳の構造に影響を与えていることを調査した研究では、様々な成果が得られています。プロのミュージシャンと一般人の脳を比較した結果、聴覚、感覚運動、前頭前野など音楽と関係した脳領域の機能が向上しているという論文もあります。

しかし、いずれの研究も比較的小規模なものであり、限られた範囲の影響しか示せませんでした。

この状況を打開すべく、研究著者であるサイモン・ライポルド氏絶対音感を持っている音楽家、通常の音楽家、一般人の合計153人を対象に脳の比較を行いました。

このサンプル数は過去最大規模のものです。

チームがMRIやfMRIなどの最先端の機械を用いて参加者の脳をスキャンした結果、音楽に精通した人の脳に共通したネットワークがあることが明らかになりました。

音楽家の脳は、そうでない人に比べて聴覚(音)の処理を行う脳領域、特に両半球の聴覚野で構造的・機能的に強い「つながり」が確認されたのです。

また、聴覚野から記憶や実行機能の高次認知機能の制御に関与している前頭前野、頭頂部、側頭皮質へのつながりも明らかになりました。

この発見は、他の研究では曖昧だった音楽が言語学習や知能などの司る他の領域に影響を及ぼす可能性を示唆しています。

研究チームの一員であるルッツ・ジェンケ氏は、「2つのミュージシャングループは、すべての分析で『驚くほど類似したネットワーク』を示した。」と説明しています。

しかし、大方の予想に反して絶対音感を持つ音楽家と通常の音楽家の脳に有意な差は見られませんでした。

チームは、「脳内ネットワーク対する絶対音感の影響は微妙である可能性があり、非常に大きなサンプル、またはタスクベースの実験が必要かもしれない」と論文に記しています。

Consultation:Inverse/Journal of Neuroscience