Electigmaについて

16,000光年先の宇宙で「生まれたばかりの超強力な中性子星」が発見される

宇宙の赤ちゃんが発見され、それは素晴らしいです
今回見つかった中性子星のイメージ図。credit: ESA

宇宙の謎を解明するにあたって惑星の誕生に関するメカニズムを理解することは非常に重要です。

どのようにして太陽が誕生したのか、なぜ形や成分が違う天体が存在するのかなどを詳しく知ることはそのまま宇宙の謎を解き明かすことと同義です。

そして今回、天文学者たちは16,000光年先に「星の赤ちゃん」とも呼ぶべき珍しい「中性子星」を発見しました。

この星はわずか240歳と推定されています。これは「アメリカ独立戦争」の最中に誕生したことを意味しており、宇宙全体を見渡しても非常に珍しい存在と言えるでしょう。

スポンサードリンク

中性子星って?

中性子星は、恒星が超新星爆発を起こした後にコアが集結して形成される星のことです。

数ある星の中で最も密度の高い星の1つであり(ブラックホールに次いで2番目)、小さじ一杯の中性子星物質の質量は40億トン以上と推察されています。

代表的な中性子星、ほ座のベラ・パルサー、credit : wikipedia commons / NASA/CXC/PSU/G.Pavlov et al.

今回発見された中性子星は「Swift J1818.0-1607」と名付けられており、特に強力な中性子星であることが特徴的です。

太陽の2倍の質量を1兆倍以上狭い体積に詰め込んだこの星は一般的な中性子星の1000倍以上の磁場を誇っています。(人間が作り出した磁石の1億倍強力)

スポンサードリンク

中性子星のルーキー

「Swift J1818.0-1607」はマグネターと呼ばれる特別なクラスの天体で宇宙で最も磁気を帯びている天体と言われています。

さらに物理的な特徴を調査した結果、「Swift J1818.0-1607」は既存の中性子星の中で最年少のマグネターであることが本研究で判明しました。

マグネターは非常に強力なエネルギーを放出していることが知られており、様々な要因で爆発を繰り返していることをシミュレーションモデルは示しています。

しかし、マグネターはその年齢とともに挙動が変化するため、これまで若いマグネターがどのような特性を持っているのかは不明のままでした。

そのため、今回発見されたような若いマグネターを研究することはモデルの洗練にとどまらず、物理学の無数の謎の答えを解き明かすことができるかもしれません。

研究チームの一人であるナンダ・レア氏は「この天体は、マグネターが形成されて間もない時期という、これまで見たことのないような早い時期を示している。」と語り、

それに付け加えて、「これらの天体の形成ストーリーを理解すれば、私たちが発見したマグネターの数と既知の中性子星の総数に大きな差がある理由が理解できるかもしれません。」と述べています。

この研究はAstrophysical Journal Lettersに掲載されました。

参照:UPI