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IPS細胞で作成した人工皮膚から「毛」が生えてきた!しかも人間に移植可能!?

近年、医療技術の発達とともにこれまで「不治の病」とされた病気も治療が可能となるケースが増えつつあります。病気の原因解明や新薬などの開発が進む中、なんと「ips細胞で「ハゲ」が治療できるかもしれない」という研究が発表されました。

研究によると、実験室の中で培養したips細胞から人間の複雑な皮膚が構築され、さらにそこから「毛髪」をが生えてきたという。

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皮膚組織を覆う毛包

この研究を著者はハーバード大学医学部の形成外科医であるカール・R・コーラー教授率いる研究チームだ。同士は付属器官を有する皮膚を再構築することは、まだ達成されていない課題であると語る。

人間の体毛の役割は諸説ありますが、体温を保ったり、衝撃から体や皮膚が傷つくのを防ぐことだとされています。

人類がここまで反映できた要因にも「体毛があったから」かもしれません。(人間がまだ「毛むくじゃら」な時代の話です。)

そのため、体毛や皮脂腺などを再構築することは生物医学的に非常に重要であると言えるでしょう。

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およそ150日で髪の毛を生成

本研究でコーラー教授らはips細胞をペトリ皿の中で培養し人間の皮膚を作り出した。さらに出来上がった「皮膚の芽」を化学物質のカクテルの中で4~5ヶ月間培養しました。

すると表皮と真皮と呼ばれる皮膚の上層と下層が構築され、それに伴って神経、筋肉、脂肪、皮脂などが現れ始めた。これらは人間の触覚に関わる神経回路を模倣していると著者は論文に記している。

このときの皮膚はそのDNA配列から、発達第二学期のヒト胎児の皮膚と同等であることが判明しています。この事実はこの皮膚がヒトの毛髪を形成することが可能であることを示唆しています。

チームはこうして得た「人工皮膚」を体毛が欠如しているヌードマウスの背中に移植しました。

その結果、移植したマウスの55%に長さ2~5ミリの人間のものによく似た毛が生えてきたそうです。

外毛根鞘
credit : MOTEO

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応用の可能性とこれから

一部の人にとっていいニュースとなった本研究は、薄毛の人や髪の毛がない人の頭皮に移植することができる体毛を無限に生成に可能性を示しているだけでなく、火傷や傷、皮膚疾患を持つ人々にとっても有益な研究となりました。

一方でこの研究を「ハゲの治療に向けた大きな一歩」と称すると同時にこの治療法が現実のものとなるまでには、いくつかの疑問が残っていると語る研究者も存在する。

この大きな可能性を秘めた人工皮膚が社会の役に立つことを祈るばかりだ。

参照:nature / mailonline