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4億2,500万年前に生息、世界で最も古い節足動物の化石が発見される

昆虫を含む節足動物門は世界で最も成功した生物だと言われています。その分布域は極めて幅広く、地中、樹上、砂地、洞窟、果ては淡水中に至るまでごく一般的に生息しています。

中でも節足動物は全動物種の85%以上を占めるとされ、動物界最大の分布領域、生物多様性を誇ります。

では、そんな巨大なファミリーの祖先に当たる「一番最初の節足動物」は誰なのでしょうか、今回の研究はその答えのヒントを与えてくれるかもしれません。

テキサス大学オースティン校の研究者は、4億2500万年前にスコットランドのケレラ島に生息していたであろうヤスデは「世界最古のヤスデ」であり、これまでに知られている昆虫やその他クモなどの化石よりも古いことを示しました。

「これは限られたコミュニティから非常に複雑な森林群落への大きなジャンプであり、それほど時間はかかりませんでした。」 と、論文の筆頭著者であるマイケル・ブルックフィールドは語りました。

化石が発掘されたスコットランドのケレラ島。credit : Michael Brookfield。

研究チームは、精密な年代測定技術を使用してこの化石が4億2500万年前のものであることを決定づけました。この技術はDNAの突然変異率に基づいた分子時計年代測定法として知られているもので、最初のヤスデ誕生が以前に見積もられた年代より約7,500万年も早かったことを示唆しています。

しかし、この結果が正しいと仮定するのならば、他の虫も植物も、現在考えられているよりも遥かに早く進化していたことになります。(急にヤスデのみが進化したなどとは考えづらい)

当然ながら、この化石が発見されたスコットランドのケレラ島にも昆虫やクモなどの節足動物、植物の古い化石が存在する可能性がありますが未だに見つかっていないことを研究者らも指摘しています。

「私と彼らどちらが正しいのでしょうか?それを検証可能な仮説を私たちはテストしています。」と、オースティン校のキャットロスは語りました。

一方で、これまで化石の年代がずれていたのは、化石が保存されていた灰分の多い岩石の堆積物から、年代測定に重要な微小鉱物である「ジルコン」の抽出が困難であったことが要因であるとする仮説も存在します。

ジャクソン大学の学部の研究員だったスアレス氏は、この種の堆積物からジルコンの粒を分離する技術を新たに開発しました。しかし、ジルコンは簡単に洗い流されてしまうため、この技術を使用するには訓練が必要とのことです。

参照: Historical Biology / UTnews