Electigmaについて

520光年先の宇宙に「惑星の赤ちゃん」が誕生

新しい研究は、2017年に観測された星系の周りに塵とガスの密集した円盤があり、それを取り巻く螺旋状の渦巻き模様から、誕生して間もない赤ちゃんの惑星が形成されている最初の直接的な証拠となる可能性を示唆しました。

Astronomy & Astrophysicsで発表された研究によると、天文学者たちはチリ、アタカマ砂漠に建設されたアルマ望遠鏡を用いて新たに誕生した惑星AB Aurigae周辺の原始惑星系円盤の息を呑むような素晴らしい近赤外線写真の撮影に成功しました。

研究チームは、この「ベビープラネット」を湖の上のボートに例えました。この惑星はガスの一部を取り込んで、渦巻き状のパターンと、特異かつ奇妙な「ねじれ」を作り出しており、これらの奇妙なガスの繊維がすべて同じ領域に向かって到達していることから、目に見えない惑星が存在していることを示しています。

「これまでに何千もの太陽系外惑星が確認されていますが、それらがどのように形成されるかについてはほとんどわかっていません。」と、研究を率いたアンソニーボッカレッティ氏は声明で語りました。

「惑星が形成される瞬間を本当に捉えるには、非常に若いシステムを観察する必要があります。」

惑星の形成は非常に魅力的なプロセスの1つです。まず星が形成され、その星に送り込まれる塵やガスの巨大な円盤を巻き取る必要があります。その後、残りの円盤は、小惑星、彗星、矮小惑星、そしてもちろん惑星など、惑星系で見られる他の小さな塊を形成するために集まり始めると天文学者たちは考えています。

しかし、これまで天文学者たちは、これらの若い円盤を十分に鮮明に深く撮影して、「ベビープラネット」が誕生しそうな場所を示す「ねじれ」を見つけることができませんでした。

ALMA を使って数年前に撮影されたAB Aurigae星系の観測は、この星の周りで惑星形成が進行中であることを示す最初のヒントを与えてくれました。さらに、2019年と2020年初頭に、ボッカレッティ氏率いる国際的な研究チームはVLTに搭載されたSPHERE装置を星に向けて回転させることで、より鮮明な最深部の画像を撮影することに成功しました。

AB AurigaeシステムのSPHERE画像(並べて、注釈付き)
credit : ESO/Boccaletti et al.

これは、惑星がどのようにして誕生するかについての現在の考えを裏付けるものであり、非常に重要なことです。

「ねじれは、惑星形成のいくつかの理論モデルから予想されています。」と共著者のアンデュトレーは語りました。

「これは、惑星の軌道の内側に巻かれたものと外側に拡大したものの2つの渦巻きが、惑星の位置で合流することに対応しています。これらの渦巻きは、円盤からのガスや塵が形成中の惑星に付着し、惑星を成長させることを可能にします。」

参照:iflscience / sciencealert