Electigmaについて

空白だと思われていた死海文書の断片には「隠された文章」が刻まれていたことが判明。

過去数十年間に渡って空白であると信じられてきたマンチェスター大学のジョンライランズ図書館に保管されていた4つの死海文書の断片には実際には未発見にテキストを含んでいることが示されました。

新しく見つかったテキストは非常に色あせており、その殆どが部分的にしか保存されていませんが、解読された最も長いテキストには15~16文字の4行のテキストが残されており「Sabbath」(安息日)という言葉ははっきりと読めるようになっていました。

このことから、この貴重なアーティファクトは聖書のエゼキエル書に関連しているものであることが示唆されました。テキストのある一片は、羊皮紙の巻物部分の端を糸で縫ったもので、この綴じの左に二行のテキストの頭文字が見えるかもしれません。

「拡大鏡で断片の一つを見ていると、色あせた小さな文字が見えたような気がしました。」と、キングスカレッジロンドンの考古学者であるジョーン・テイラー教授声明で語りました。

「率直に言って、これらの断片はすべて白紙のはずで、革の研究のために切り取られたものだったので、私は気のせいかもしれないとも思いました。しかし、もしかしたら他の断片にも色あせた文字があるかもしれないと思いました。」

「古代のテキストを明らかにする新しい技術が利用できるようになったので、これらの文字が公開される可能性があるかどうかを知る必要があると感じました。それぞれの断片には数個しかありませんが、ソファーの下で見つけたジグソーパズルの欠片のようなものです。」

死海文書は紀元前3世紀から紀元1世紀に書かれた972の古代写本群であり、その中には、現存する世界最古のユダヤ・キリスト教文書のいくつかが含まれており、研究者に古代ユダヤ人の歴史、キリスト教やイスラム教の起源を研究するための比類のない資料を提供しています。

今回の研究で使用された断片は1997年にマンチェスター大学に寄贈されました。当初、この断片は空白だと思われていたため比較的価値が低く、市場に流通することもなかったため最近の偽造事件とは無縁でした。

研究チームは現在、ジョン・ライランズ図書館およびブルック教授と相談しながら、ジョン・ライランズ図書館にある様々なクムランのアーテファクトを研究する大規模なプロジェクトの一環として、これらの断片のさらなる調査を行っています。

ライランズ図書館のジョーンテイラー教授c。 ジョーン・テイラー
死海文書を調べるジョーンテイラー教授 credit : King’s College London / University of Manchester

参照:iflscience / キングス・カレッジ・ロンドン