木星の月「エウロパ」は水蒸気を宇宙へ放出している事が判明。

欧州宇宙機関(ESA)が主導した新しい研究は木星の2番目の衛星であるエウロパが水蒸気を宇宙へ放出している確かな証拠を示しました。これはエウロパの地下に広大な地下水を蓄えていることを示唆しています。

チームは2000年代にガリレオ探査機がエウロパでプライバイを行ったときに検出された荷電粒子、陽子が天文学者の予想よりもはるかに少なかったことを解明することを目的としていました。

以前の研究では、これはエウロパが検出器を覆い隠したため、通常は豊富なはずの荷電粒子が検出されなかったと考えていました。

しかし、新しいコンピューターシミュレーションの計算ではフライバイ時に偶然にも水蒸気の噴出イベントが発生し、それによりエウロパの薄い大気とその地域の磁場を乱したため陽子の挙動が不安定になったことを示しました。

「これは、それらが木星の磁場にもはや閉じ込められず、システムを高速で離れることができることを意味します。」と、欧州宇宙機関(ESA)のハンス・ハイブリッグス博士は声明で述べました。

土星の月エンケラドゥスで観測された代表的な水蒸気の噴出。credit : NASA/JPL/Space Science Institute

これらの研究結果は、木星とその衛星を調査するために2022年に打ち上げが予定されるESAの「JUICE」(Jupiter Icy Moons Explorer)の大きな関心事となっています。

2029年に木星系に到着する予定のこのミッションでは巨大惑星の3つの衛星(ガニメデ、カリスト、エウロパ)の潜在的な居住性を調査することを目的としており、エウロパ周辺の高エネルギー粒子を追跡することは衛星の大気や広大な宇宙を探査するための試みに大きな可能性を提供します。

参照:iflscience / 木星の月エウロパ: 水のプルームの新しい証拠 / futurism