北極に空いた『かつてないほど巨大なオゾンホール』がいつの間にか消滅していたことが判明。

3月下旬に北極圏に出現したオゾンホールは前例のない規模とスピードで消滅しました。しかし、この回復はCOVID-19による経済活動の低迷とは殆ど関係がないと見られています。

「2020年の北半球のオゾンホールは間違いなく記録破りの出来事です」と、コペルニクス大気監視サービス(CAMS)の研究員であるアンジェ・イネスは語りました。

我々が思い浮かべるオゾンホールは南極の春(毎年9〜10月)に南極上空で発生します。1982年に初めて観測された「オゾン層に空いた穴」は調査の結果、人工的に製造されたフロンという物質が10年以上かけて上昇し、成層圏へ運ばれた後に変化し、オゾン層破壊物質として作用することがわかりました。

その後、モントリオール議定書が採択され、フロン類の世界的な規制義務により南極のオゾンホールは過去数十年で最小となりました。

しかし、北極の状況は南極とは異なります。2020年の北極でのオゾン層の破壊は非常に深刻で、上空18キロメートルに存在するオゾン層はほとんど破壊されましたことによりかつてない規模のオゾンホールが観測されました。

しかし、科学者の注目を集めたオゾンホールは記録的な速度で消滅することとなりました。

コペルニクス大気監視サービス(CAMS)が4月23日にtwitterに投稿したつぶやきは4月半ばから急速に収束していくオゾンホールの様子が見られます。

「前例のない2020年の北半球のオゾンホールはが収束しました。」と、コペルニクス大気監視サービス(CAMS)は述べました。

「極渦ははまだ完全に終了しておらず、今後数日で再構成されるようですが、オゾンの値は4月に見られたように低いレベルには戻りません。」と彼らは付け加えました。

現在、極渦の崩壊が確認されており、オゾン層が破壊された空気とオゾン層を含んだ空気が混ざり合うことで北極ではオゾンホールは発生しなくなると予想されています。

参照:iflscience / euronews