このトカゲは極端な自然災害や気候イベントに適応し、特定の災害を生き延びる能力を備えています。
今週、米国科学アカデミー紀要(pnas)で発表された研究によるとハリケーンに頻繁に遭遇するトカゲのつま先が大きく進化することを示唆しました。ハリケーンに少ない地域では小さいままでした。 この研究は2017年に始まりました。ワシントン大学の芸術科学の博士研究員であるコリン・ドニフエはタークス・カイコス諸島のトカゲ群、特にパインケイ島とウォーターケイ島に生息する種を研究していました。彼とその同僚が島を離れた後、その島に風速170 mphを超えるハリケーンが2度に渡って島に直撃し、木、鳥、爬虫類、虫を無差別に襲いました。
ハリケーンが過ぎ去った後、研究者は島に戻って倒れた木や草をかき分けながら2日で100匹のトカゲを収集して前肢、後肢、体幹の長さを測定し、つま先のパッドの写真を撮りました。
嵐の前に取られたトカゲのデータと比較した結果、ハリケーンを生き残った個体は前肢と後肢の両方に大きな足指パッドを持っていることを発見しました。
さらに、1年後、ドニフエと同僚は同じ島に戻り同種のトカゲの測定っを行いました。その結果、次世代のトカゲにも前肢と後肢の両方に大きな足指パッドを引き継いでいることがわかりました。

「ハリケーンはタークス・カイコス諸島の単一のアノールトカゲ種に影響を与えることを示しました。これらの影響は次世代に受け継がれている可能性が高く、進化の変化を示唆しています。効果は、異なるアノールトカゲ種の12の島の個体群にわたって平行しており、最終的には非常に遠くに関連するアノールトカゲの属全体にわたって検出することができます。」
カリブ海に生息するトカゲの足指が通常のトカゲよりも大きいことは以前から知られていました。
しかし、以前はお互いに戦い、勝利をおさめるために大きなパッドが必要だと考えられており、ハリケーンの問題は一般的ではありませんでした。
今回の研究は、カリブ海に生息するすべての種に影響を与える可能性があります。カリブ海には1年間に平均5個のハリケーンが襲来するためです。
確かなことはまだわかりませんがドニフエとその同僚はカリブ海の鳥が足を強化して木の枝につかまり、強風に飛ばされないようにしている可能性があることを示唆しました。
彼等は島に生えている木々も進化している可能性があると指摘しました。
「私に最も印象的である発見の1つは、これらの種がどれほど弾力性があるかということです」とドニフエは言いました。
参照:セントルイス・ワシントン大学 / CNN