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ポリウレタンベースのプラスチックを栄養として成長することができる微生物を発見。

プラスチック廃棄物の処理、及び合成高分子の継続利用は21世紀の課題の一つと言えるでしょう。その問題に対する小さな答えを科学者は見つけたかもしれません。

Frontiers in Microbiologyに掲載された研究によると、ドイツの研究者がポリウレタンの化学的ビルディングブロックの一部を分解することができる細菌株を特定し、特徴付けたと報告しています。

プラスチックの需要は年々増加しており、ポリウレタン製品は2015年、ヨーロッパで5番目に需要の多いプラスチックでした。軽量かつ断熱性が高く、柔軟に加工できるポリウレタンは主に冷蔵庫や建物から履物や家具、発泡体や断熱材など幅広い用途に利用されています。

しかし残念ながら、ポリウレタンの殆どは加熱しても融解しない熱硬化性ポリマーであるためリサイクルが難しく廃棄物の殆どが埋め立て処分場にいき、有毒物質を放出しています。

油性プラスチックを分解するために細菌や真菌を使用するのは近年盛んな研究ですがポリウレタンを扱った研究は殆どありません。

ドイツの研究者らは土壌から細菌を分離するために、もろいプラスチック廃棄物が豊富な場所からサンプルを用意し、成長できるかどうかテストしました。

その結果、2,4-TDAを単一の炭素およびエネルギー源として含むミネラル培地を含む寒天プレート上で成長し、液体培地での成長を示す2つの細菌株が分離されました。

「細菌はこれらの化合物を炭素、窒素、エネルギーの唯一の供給源として使用することができます」と、ドイツのライプツィヒにあるヘルムホルツ環境研究センターUFZの上級科学者であり、新しい論文の共同執筆者であるヘルマンJ.ハイピーパー博士は述べた。

「この発見は、リサイクルが困難なPU製品を再利用できるようにするための重要なステップです。」

この研究は油性プラスチックの完全な生物分解が可能な微生物を発見しようという研究です。しかしながらこれらの微生物を用いた酵素を設計する計画は当面実行されないでしょう。

参照:Frontiers in Microbiology