「貧乏人はなぜ貧乏なのか」という問に対して「金銭的なことを考えることがストレスとなり、判断力が低下する」という意見。

世界は技術の発達とともに豊かになっていっています。少なくとも先進国ではそうです。しかし豊かな国の中でも貧困は存在します。国勢調査局によると米国では2017年時点で4000万人近い国民が貧困に陥っている。(しかし、近年の貧困率は低下している。)

社会心理学や行動心理学の観点から見ても貧困は重要な問題となっている。多くの人はそうした人たちは怠惰に暮らしているか、努力の差、故人の選択が貧弱であると思うかもしれません。しかしこの考えは貧困に対する深い誤解に依存しています。

bloombergに掲載された記事によると貧困は努力不足や怠惰などではなく、困難に状況下に直面した際に判断力の低下に関係しているとしました。

経済学者は貧しい人たちが怠惰である代わりに我慢強く、必死であるという証拠を蓄積し、収集しています。どんな選択もミスや不運につながる可能性のあるこの世界に対処するには莫大な量の世界に対する認知的能力が必要です。

ハーバード大学の経済学者であるSendhil Mullainathanは2013年に、一連の研究により、貧困に陥っている人が経済的な問題に対処することは睡眠を取らずに人生を過ごすことと似ていると論文を発表した。彼等は低所得者の買い物客が自身の財政について考えた時、判断力が低下することを発見した。さらにそれが高所得者では発生しないことを明らかにした。

この結果はストレスが財政よりも心に負荷をかけることを示唆しています。2回めの実験でインドの農家が収穫前の財政がひっ迫している時期に認知能力が悪化することを明らかにしました。

Mullainathanはこの理論を一般理論に拡大しました。貧困がストレスを生み、それが悪い結果へ繋がり、それが貧困につながるというサイクルを彼は信じている。この理論を証明するには多くの証拠が必要です。

発展途上国における貧しい人たちの関するいくつかの最近の研究でも同様の結果が得られました。(全てではない)Mullainathanは他の経済学者らと一緒に現金支払いを受け取った後のインドの製造業者の生産性が向上することを発見しました。

さらに別の最近の論文では経済学者のヴォイチェフ・バルトシュ、ミハル・バウアー、ジュリー・チティロバ、イアン・レベリーは、ウガンダの農民が貧困関連の問題について考え始めると、娯楽を求めて仕事を遅らせる可能性が高くなることを発見しました。これはストレスにより自己満足を優先させた結果です。

理論が成り立つとするならば政府がいかに貧困を緩和させようと動くかが重要となってきます。経済的なストレスを減らす要因を追加すること必要があるでしょう。

毎月のベーシックインカムチェックの保証とヘルスケアのような保証された利益は、多くの貧しいアメリカ人の認知的負荷を取り除き、日々の生活から単に生き延びるのではなく、貧困から抜け出すことに再び集中できるように効果的かもしれません。

参照:bloomberg