ついにストーンヘンジに使われた巨石の採掘場所が判明

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地質学者と考古学者は数世紀にわたって、謎多きオブジェクトに使用された材料の起源を議論してきました。しかし、最新の研究によって、とうとうそれらの議論に決着がつく可能性があります。

Science Advance紙」に掲載された研究により、ストーンヘンジを構成する巨石が約25キロメートル離れたウェスト・ウッズという場所から調達された確固たる証拠が示されました。

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ストーンヘンジはロンドンから西へ120キロ、ウィルトシャー郡に位置している巨大な古代遺跡です。

造られたのは紀元前3000年前と推測されていますが、「ピタゴラスの定理」を理解していた可能性が濃厚であったり、天文学的知見に基づいて設計されているなど、高度な文明が製造に携わっていることがすでに知られています。

ストーンヘンジの外輪と馬蹄形の内輪はサーセン石で構成されていますが、高さ9.1メートルもの巨大な岩石を調査する技術が最近まで登場しなかったため、研究は敷地内に散りばめられた「ブルーストーン」、つまり明らかに採取場所も種類も違う岩石に焦点が当てられていました。

研究チームは、巨石の起源を明らかにするべく、まずポータブル蛍光X線分析装置(PXRF)を使用して化学組成を調べ、データを統計的に分析して化学的変動の程度を特定しました。

分析の結果、現存する52のサーセン石の内、50は一貫した科学組成をしていることが示されました。これはすべてが同じ場所から調達されたことを示しています。

また、採取したサンプルを英国各地の他のサーセンと比較したところ、ストーンヘンジの北側に位置するウェスト・ウッズが岩石の産地であることが突き止められました。

本研究はストーンヘンジの謎を解き明かす大きな手がかりとなるのと同時に、いくつかの新しい疑問を提示しています。

例えば、今回起源が明らかにならなかった2つの巨石は未確認の場所から採取されたことが判明しており、研究者は頭を悩ませています。

ストーンヘンジにまつわるミステリーがすべて明らかになるのはまだまだ先の話となるでしょう。

この研究はScience Advanceに掲載されました。

参照:New Scientist