3700万年前の北半球には人間サイズの「ペンギンによく似た生物」が生息していたことが判明

新しい研究により、3700年前の北半球の海には「モンスターペンギン」が存在していたことが判明し、化石などの証拠から日本、アメリカ、カナダなどにも生息していたことが示唆されました。

3700万年前には人間の背丈ほどあるペンギンが存在していた。credit : マーク・ウィットン / scimex

ペンギンの歴史は意外と古く、6200万年前の化石がニュージーランドで発見されています。

その後、彼らは長い年月をかけて南半球で進化を続けてきました。化石化した骨から9つの異なる種が確認され、身長が約1.6メートルもの大型の種も存在します。

しかしそんな中、北半球でペンギンと同じような進化を遂げた”変わり者”がいることが判明しました。

Plotopterid(プロトプテリド)と呼ばれるその種は、約3700万年から3400万年前に初めて出現しましたが、現代のペンギンとは対象的に約2500万年前に絶滅してしまいました。

クミマヌジャイアントペンギン
北半球の海を泳いでいたペンギンによく似た生物「プロトプテリド」。credit : マーク・ウィットン/scimex

Journal of Zoological Systematics and Evolutionary Researchに掲載された研究では、プロトプテリド類と南半球の巨大ペンギン(ワイマヌ、ムリワイマヌ、セキワイマヌなど)を比較し、両者の類似点と相違点を比較しました。

ワイマヌ属はニュージーランド・カンタバリー北部で発見されたダイビングに特化した翼状類で、恐竜の絶滅後、急速に生息域を広げた南半球の”ペンギンのような生物”です。

両者を比べた結果、プロトプテリド類と古代ペンギンは「スリット状の鼻孔を持つ長いくちばし」、「胸や肩の骨の形態」、「翼の構造」などいくつかの特徴が共通していることが判明しました。

この類似点は、両グループの鳥類が強力な泳ぎ手で、餌を求めて水中深くまで翼を使って推進していたことを意味しています。

その他に鳥の身長にも共通点があり、最も大きい既知のプロトプテリプド類は体長2mを超える高さでしたが、巨大ペンギンの一部は1.6メートルにもなるなど、両グループのいくつかの種は巨大化する可能性があります。

「これらの鳥類は何百万年も離れた半球で進化してきたが、遠くから見ても見分けがつかないだろう。」

「翼竜類はペンギンのように見え、ペンギンのように泳ぎ、ペンギンのように食べたのでしょうが、ペンギンではありませんでした。」

ポールスコフィールド博士

翼を使って潜水を行う種は鳥類の中でも珍く、ほとんどの”泳ぎ鳥”は足を使用しています。

ペンギンとプロトドプテリウス類の祖先も餌を求めて空中から水中へ飛び込んだのでしょう。時間の経過とともに泳ぐことが得意となり、飛ぶのが苦手となったのであろうと研究者は推測しています。

この研究はJournal of Zoological Systematics and Evolutionary Research

参照:iflscience / scimex