地球の地磁気が弱まっていることが明らかに..

欧州宇宙機関(ESA)はアフリカと南アメリカの間の南大西洋上に磁気強度が異常に低下したスポットを観測しました。

私達の持っている方位磁石が北を指し示すことからわかるように、地球は磁力を持っています。(地磁気と呼ばれているものです。)

この磁場は太陽や宇宙からやってくる電子を持った粒子から地球を守る役割を担っている非常に重要なものです。このシールドがなければ地球に生命は生まれなかったかもしれません。

地磁気がどのようにして生まれたのかは未だ未解明ですが、地球内部、地下3000キロメートル付近を流れる加熱した液体鉄によって形成されていると考えられています。しかし、彼らは気分屋のようで北極で見られたようないくつかの「イレギュラーな地磁気のうねり」を発生させています。

ESAの観測によると地球は過去200年で約9%ほど磁場が弱まっているようです。さらにデータはアフリカと南アメリカの間に異常に磁場が弱まった、いわゆる「異常帯」の存在を明らかにしました。

ああ、あまり心配しないでください。今のところ重大な影響は南大西洋上空を通過する低軌道の衛星などに誤作動を起こしている程度で、私達に被害が及ぶほどではありません。

ESAは地磁気の変化をわかりやすくした動画をYouTubeに公開しており、その映像の中では地磁気の強さを色で表しており、赤色に近いほど地磁気が強く、青色に近いほど地磁気が弱くなっています。

地磁気観測衛星「スウォーム」からの観測データが示すように南大西洋の地磁気は弱まっています。1970年代以降、そのエリアの磁気は約24,000ナノテスラから22,000ナノテスラに減少しました。(ナノテスラは磁気単位です。)

さらに異常領域が年間約20キロメートルのペースで西に移動していること、それに伴って移動した先に第2の異常帯の中心が出現していることも判明しました。これは南大西洋の異常スポットが2つの別々の塊に分裂しようとしていることを示しています。

この地球の気まぐれな動きは数百年から数千年ごとに南と北が逆になる「地磁気逆転」の前触れであるとする憶測も存在します。

その過程を私達が観測しているのか否かは定かではありませんが科学者たちは今後も注意深く見守っていくことでしょう。

参照:iflscience / ESA