2つの口を持つ赤ちゃんがサウスカロライナ医科大学で誕生 1978年以来世界で2件目

人間のみならず多くの生物は成長のために数え切れないほどの生物学的プロセスを経由して肉体を構築しています。

しかし、このような複雑かつ膨大なプロセスの一部がうまく機能しないこともあります。

サウスカロライナの病院で誕生した新生児は生来の口に加えて余分な口がついており、その口は舌に似た組織さえも保持していました。新生児は生後6ヶ月で手術室に運ばれました。

ただの腫瘍ではなかった

サウスカロライナ医科大学の医師は妊娠第三期の超音波検査で新生児の口の右側に異常な腫瘍を発見しました。

チームは、これは先天性嚢胞や繊維性異形成、または双子の片方がもう片方を吸収したときに見られる奇形と考えましたが、出生前の超音波検査では正確なことはわかりませんでした。両親やその家族にも奇形の病歴は見られませんでした。

新生児(女児)が誕生すると腫瘍だと思われていた塊は余分にできた2つ目の口であることが判明しました。 それは独自の唇、歯、舌を備えており、唾液のような透明な漿液を排出していましたが、幸いなことにこれに関連する呼吸困難、他の腫瘍の兆候は見られなかったと医師はBMJで述べています。

極めてまれな事例

新たに誕生した女の子はジプロソプスと呼ばれる非常に稀な先天性の疾患だと診断されました。

この症状はタンパク質の異常な活動の結果とされています。人間の症例も確認されていますがほとんどの乳児は生まれて数時間で死亡するため、1900年以来、人間の記録上では約35例しか確認されておらず、今回のような口全体の重複は1978年の1例しか報告されていません。

この状態は女性に多く見られますがその理由はわかっていません。しかし、サンプルケース全体の個数が少なすぎることから、この偏りはまれな異常のランダムな影響をだとされています。

現在は処理済み

このような症状を抱えていたため、女の子は生後6ヶ月の段階で手術室に運ばれました。

医療チームは最新の注意をはらい、可能な限り生来の神経を傷つけないようにしながら、表面の唇、筋肉、乳歯、舌、唾液腺を取り除きました。

術後、女の子は顔の右側に軽度の腫れが残りましたが数ヶ月後には解消され、それ以上の治療は必要とみなされませんでした。

しかし、女の子には唇の右下部分をうまく動かせないという後遺症を抱えることとなってしまいました。医師は手術の結果神経が不足していることを要因として挙げています。・

術後1ヶ月の写真。credit : Alexandra O Hamberis et al. / bmj

参照:sciencealert / BMJ