隕石に当たって死亡した人物の証拠を発見。

研究者らは、とうとう宇宙から飛来した隕石によって人間が殺害された証拠を発見しました。これはおそらく人類の歴史上、最古の証拠です。

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隕石の落下自体は珍しいものではありません。NASAのデータベースによると、1988年以降、少なくとも822の隕石が大気圏を突破してその破片を降らせています。

また、科学者の中には1日に最大17個の隕石が降り注いでいると主張するものもいます。

しかし、これだけの隕石が降っているにも関わらず地球上のどこかで誰かが隕石に当たって死亡したという信頼できる証拠は存在していません。

2013年にロシアに飛来し、重量654キログラムの破片を降り注がせたチェリャビンスク隕石でさえ、誰一人として死傷者を出しませんでした。負傷者も全て衝撃波によるものでした。

しかし、4月22日にトルコのエーゲ大学がMeteoritics&Planetary Scienceで発表された論文によって、とうとう隕石に当たって死亡した男性の記録が確認されたのです。

研究者らは同じ事件について説明している3つの別々の文書を発見しました。これらの文書はつい最近デジタルアーカイブに移されたばかりなうえ、翻訳が困難なオスマントルコ語で書かれていたため、これまで注目されませんでした。

この文書は1888年8月22日に起きた異常な天体現象を政府に報告するために地方自治体によって書かれた手紙です。

この手紙の内容は、夜の午後8時30分頃、突如巨大な火の玉が出現し、その後約10分間に渡って隕石の礫が「雨のように」降り注いだことで1名が死亡、1名が麻痺をおったというものでした。

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credit:Unsalan et al。、Meteoritics and Planetary Science、2020

「この出来事は、流星の影響が私たちの知る限りの詳細まで出来事を報告する3つの書かれた原稿のサポートで男を殺害したと述べた史上初の報告です。」と、研究者らは論文で語りました。

「これらの文書は政府の公式な情報源からのものであり、地方自治体によって作成されたという事実により、私たちは彼らの身に起きたことに疑いはありません。」

無論、これらの記録が事実とは限りません。また、これらは文書内のほんの数行の記録であり、「隕石によって殺害された最初の男性」という科学的認識の根拠に使用されるべきではありません。

しかし、この発見は興味深いものがあります。チームは現在もアーカイブを調査しており、この歴史的イベントの詳細を調べています。彼らは未だにデジタル化、及び整理されていない文書の中に答えがある可能性を指摘しています。また、歴史文書の翻訳作業も難航しています。

「このような困難を克服するためには、歴史家、司書、翻訳者との多大な労力と学際的な協力が義務である。」と、研究者らは語っています。

この研究は Meteoritics & Planetary Scienceに掲載されました。

参照:iflscience / sciencealert / nazorozi-