記録的な高温のおかげで南極で新しい島が発見されました。

南極の氷は溶け始めています。2月14日に初めて最高気温が20度を超えたり、陸上の氷に池ができているなどの報告が上がるなど今年は南極にとって苦難の年になりそうです。

しかし我々にとって良い報告も上がっています。この極地の研究者は南極の西海岸を航行中、記録的な高温によって引き起こされた氷河の融解によってこれまで見たことのない島を発見しました。

南極の氷に関する情報は毎日収集され、共有されています。衛星から観測された画像は氷河の位置の大規模な変化を明らかにしますが船上からは目立った変化を観測することは普段はありません。

ですがその日は違いました。Thwaites Glacier Offshore Research(THOR)の研究者たちは砕氷船に乗ってパイン島湾を航行している最中に岩だらけの陸地を見つけました。南極には鳥や哺乳類もいますが土地が見えるのは大変珍しいです。

いくつかの遠距離からの観察の後、チームはおそらく最初に島に足を踏み入れた最初の人々となりいくつかのサンプル用の岩石を採取することが出来ました。

この島は北欧の女神にちなんで「シフ」と名付けられることとなりました。

「橋の上の仲間が今朝岩だらけの海岸線を見つけました。この島は私たちが知っている海図ではありません!」と、氷河海洋地球科学者であるジュリア・スミス・ウェルナーはツイートしました。「シフ島は花崗岩でできており、残りの氷棚といくつかのアザラシで覆われていることを確認できます。」

THORプロジェクトは南極西部、パインアイランドベイにある南極で最も不安定な氷河であるスウェフト氷河を研究することを目的とした国際組織です。主に氷河の下を流れるアムンセン海からの暖かい海水が原因で氷河の後退が速いです。

研究者たちは、新しい岩の氷が溶けていることで、変化がどのくらいの速さで起こっているのか、そしてそれが氷河にとって何を意味するのかをよりよく判断するのに役立つと言います。

採取された岩石サンプルを分析した結果、それが主に花崗岩で構成されていることがわかりました。科学者は岩石の年代を推定し、さらなる分析のためのサンプルを採取しました。

「南極大陸の地質は非常に氷に覆われているので、私たちはそれについてあまり知りません」と、インペリアルカレッジロンドンの地球科学の博士課程の学生であるジムマーシャレックは言いました。「どの方向にも70 kmにわたって露出した岩は他にないので、これは特別な機会でした。」

全長約350mで島の大半が氷で覆われているシフ島は観光地にはなりませんが地質を調査することにより研究者は気候変動と氷河の後退がこの神秘的な大陸にどのように影響しているかをより深く理解することができます。

参照:iflscience